チューリップ

ふっくら
なまこ壁
ふっくら
チューリップ
たがいに
寄り添う
風とともに
谷川俊太郎の講演会に出かけた。
ネスレのCM、「朝のリレー」でおなじみの詩人だ。
小さな頃、教科書でその名前を知った。
先日、そんな彼に出会った僕よりも
もっともっと小さな息子を連れ
妻と詩人の講演会に出かけた。
詩人の語りに、朗読に、わが息子は
「あーー」「うーー」「うわーー」
周囲の大人に愛嬌をふりながら その数倍の迷惑を
かけていた。
言葉の原始である彼のメッセージ
ぼくは1人の詩人と生後8ヶ月のうめきに耳を傾け
大人になることの意味を静かに受け止める。
そして、そこに「詩」を見出したかもしれない。
そして思った。
君のために、これからも言葉をつむいでいこうと。
※ちなみに「朝のリレー」のスクリーンセイバーはこちら
いつもはしない早起きをした
神社の境内にある桜の木をみあげおもった
間近にみる桜の花は
幹と枝が際立ってみえる
そこに僕は樹精を感じた
家に着くと
その音を久しく聞かない
目覚まし時計のベルが
鳴っていた

建物がいろいろなふうに建った結果なのか
ある種の計画にそって建ってられたからなのか
気づいてみたら後ろはこんなふうに
遠くから見た都市の姿に憧れることもあるけど
間近に見る表情もなかなか
窓ガラスひとつひとつが
コンクリートのひびわれが
それぞれ呼吸をしているように感じる

布団が川の字に並ぶ
そのはしっこで
両手を大きく広げ 大の字に
小さな鼻穴は
大きな寝息をたてる
時計の針が真上でそろう頃
時計回りに45度傾いた針は戻され
お母さんの傍らに
その後数回、
太くて短い針は戻され
いずれは布団と布団の谷間で
もがく
うー うー うー
ひろいあげられ3つ目のお布団
彼は深夜、六畳間を端から端に旅をする
その小さな冒険に
どんな夢が詰まっているのだろう
列車の窓から空を見上げると
さざ波のようにもみえる雲が一面に広がっていました
ついぞこの夏 海にはいきませんでしたが
ちょっぴり浜辺を歩く気分を楽しみました
波が運ぶもの また連れ去ってくれるもの
波間にいくつもの物語が生まれては消えしてるんだろうなあ
パッチとひらいた 目を閉じて
まぶた ぐーぐー
ぐーぐー まぶた
ゆっくり ゆっくり 目を閉じて
まぶた ぐーぐー
ぐーぐー まぶた
まっくらだって こわくない
まぶた ぐーぐー
ぐーぐー まぶた
みんなで一緒に
まぶた ぐーぐー
ぐーぐー まぶた
眠りたいのに 眠れず ギャーギャー叫ぶ息子に
どうにか その目を閉じてくれーと思い
ついつい子守唄ともつかない 言葉を発していました。
早く眠れーと願いのこもった、切実な「おまじない」です。
効果はあまりありませんでしたが・・・。
君と一緒に 我が家にきたもの
緑色の大きなソファーと
オリーブの苗1本
もう少し大きくなったら
ソファーで遊べると思うよ
そしてジャンプして床に着地!
でも大切に扱ってね
お城のように思える
カバさんのお口のような
ソファーだけど
いつか君と君の大切な人が
一緒に腰を落ち着かせ
語らってくれることを
楽しみにしているのだから
君の背を3つ重ねたくらいに
伸びたオリーブの苗
ずっと前から欲しくて
いろんな花屋さんをのぞいて
やっと手にいれた
あまり日のあたらないベランダで
太陽を求めて背のびをしているけど
いつかどっしりと大地に
根をはらせてあげたい
君に願うこと
君に託すこと
その1つひとつを
これからゆっくりと話していければ
うれしい
その時がくるまで
どうか、優しい木陰に身をおいて
すやすやと過ごしていてね
追伸:
名前を決めたよ、「ヨシハル」
悩んだ末の、七転八倒ってこういう時にも使うのかなわからないけど、
なんとか・・・無事に手続きが終わったよ。
名前を見ていると、無意識のうちに君も家系の中の一員になったように
感じる。いま、たくさんの人が君の誕生を喜んでいる。それはとても貴
重で幸せなことなんだ。その意味と期待から逃げないように。
その上で、君だけの宝物をしっかりと人生の中でみつけて欲しい。
きみだけのじかん
きみだけのいちにち
ゆびおりかぞえるまいにちを
ねむりながら なきながら
いつもいっしょにいるつもりなのに
あくびをしたり わらったり
たのもしくおもう そのすがた
あかいあしがにゅーっとうごく
ちいさなてが ぎゅっとにぎる
とてもとても いとおしい
きみだけのじかん
きみだけのいちにち
2004.6.26 10:58 2630g
なぜか予定日よりもはやく 数回目の結婚記念の日に
彼は 私と妻を父と母にかえてしまいました
まだ名前はありません ・・・
小さな ショウウィンドウの中に 閉じ込められた 白い人形
もし妖精がいるとしたら こんな風に人を見つめているのでしょうか
人が色々な出会いを重ね そこで得た様々な記憶を留めるために
ある人は人形をつくり またある人は物語に妖精を記したのかもしれません
この人形にどんな物語があるのでしょうか
またどんな記憶を人々に呼び覚ますのでしょうか
data:東京銀座資生堂ビル/撮影日は忘れてしまいました。
それほど大切でもない紙くずを
ごみ箱のなかから すくいだすような
簡単だけどなかなかしないこと
初めておとずれた場所で
いつかの思い出を探してみた
しめった空気の先に 雲と星と月明かり
ざわめきも語らいも
風にさらわれて欲しいと思いながら
港の輝きにそっと手をのばした
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