紙飛行機
朝起きた妻が
短い廊下にある
紙飛行機についてたずねる
昨日の僕が
お風呂からあがると
リビングと洗面所を
結ぶ廊下に
彼が一人
ほほえんでいた
彼が口にしている
チラシを見て
紙飛行機を
折ることにしたのだ
久しぶりの飛行機
離陸と着陸を
何度か繰り返し
しゃがんだままの彼は
ポワッーと小さな口を開け
その行き来をみつめる
小さいころ
滑り台の上から
飛行機を飛ばすとき
いつも背中に
夕陽があった
同じ色の光が
海の彼方を照らす頃
僕らは
似た顔二つを並べ
眠りの中にいた


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